名馬であれば馬のうち

読書、映画、ゲーム、その他。


読書、映画、その他。


2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

今週のトップ5:『サウルの息子』、『レモン畑の吸血鬼』、『スティーブ・ジョブス』、『SHERLOCK 呪われた花嫁』、ウンベルト・エーコ、アニメを全部観た人

ネメシュ・ラーズロー『サウルの息子』 映画『サウルの息子』予告編 絶滅収容所は、親衛隊が中心となって運営されていたが、その末端で働かされたのは、収容されたユダヤ人のなかから選ばれたユダヤ人特別労務班員であった。このユダヤ人特別労務班員(「ゾ…

今月買うべきかもしれない新刊プロスペクツ・10+20冊

d.hatena.ne.jp 今月出る&出た本のうち、個人的な興味の範囲で面白そうなのを何冊か見繕ってみました。 『珍獣の医学』以外はまだ一冊も買ってません。 海外小説 1.ジョン・スラデック 『ロデリック』河出書房新社ストレンジフィクション ロデリック:(または…

2016年2月の新刊

ストレンジフィクションッッッッ!! 復ッ活ッッ!! ストレンジフィクションッッッッ!! 復ッ活ッッ!! っていうかラインナップが狂いすぎてる。なぜか原書房が豊作。 [藤原編集室より] 《MONKEY》 vol.8 特集:『2016年の文学』スイッチパブリッシング マ…

今週のトップ5:『第三の魔弾』、『世紀の空売り』、『死刑台のエレベーター』、本格ミステリ大賞評論賞部門、『キャロル』、『Empire』

レオ・ペルッツ『第三の魔弾』 第三の魔弾 (白水Uブックス)作者: レオ・ペルッツ,前川道介出版社/メーカー: 白水社発売日: 2015/07/08メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る 呪いめいた予言の出てくる話が好きだ。たぶんシェイクスピアによって植…

エラリーベイベーは死んだのか

去年のいつだったかエラリー・クイーン『ギリシャ棺』の読書会を担当した。 そのとき資料として参照したフランシス・M・ネヴィンズによる伝記『エラリイ・クイーンの世界』の増補改訂版『Ellery Queen: The Art of Detection』の最後のほうに、「なぜアメリ…

イヌが殺される映画について

realsound.jp これ読んで、そういえば犬映画について考えをまとめとく機会を持っていなかったな、と思い出す。 メモ代わりに軽く整理しておきたい。このエントリは性質上、映画の展開のネタバレを孕みます。 最近の映画で「イヌが死ぬ話」といえば、『ジョン…

今週のトップ5

1.ジェームズ・ポンソルト監督『人生はローリングストーン』 DVD『人生はローリングストーン』1月27日発売! アメリカにデイヴィッド・フォスター・ウォレスという小説家がいた。一九六二年生まれだから、町田康やチャック・パラニュークなどと同い年で、パ…