名馬であれば馬のうち

読書、映画、その他。


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2020年に観た新作映画ベスト10、ならびに、

毎年恒例のやつ。みなさんの毎年恒例はなんですか

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映画館に行かなければ映画を観られないひとなので、今年はあまり本数を観ませんでした。たぶん鑑賞数100作行ってないんじゃないかな? そんな状態で年度ベストを出すのはおこがましいのですが、これも習慣であり、ボケ防止によいと先生(誰?)に言われたので残しておきます。
どれも内容を全然おぼえておらず、ただよかったなという感触が残ります。
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新作ベスト10

1.『ジョジョ・ラビット』(タイカ・ワイティティ監督、米)

 ・世界はどうしようもなく狂っていて、おまえもどうかしているのだが、それでも細部に美は宿っていて、最後はダンスで終わる。最高の映画の条件をすべて兼ね備えている。

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2.『ハニーランド 永遠の谷』(リューボ・ステファノフ&タマラ・コテフスカ監督、北マケドニア

 ・絶望が反復がされていく。なのに、人は逞しく生きていて、蜂はびぃびぃ飛んでいる。

3.『鵞鳥湖の夜』(ディアオ・イーナン監督、中・仏)

 ・とにかく奇抜な画がとりたいという原初的な映画の稚気に満ちていて大変好ましい。

4.『幸せへのまわり道』(マリエル・ヘラ―監督、米)

 ・神様だって、いっぱいいっぱいなんだよ、というお話。見た目イイ話風のわりにはところどころトム・ハンクスがホラー的な非日常への裂け目と化す瞬間があってマジで最高。トム・ハンクスのイメージを逆手にとった上で遣い潰している。

5.『サンダーロード』(ジム・カミングス監督、米)

 ・生きづらくしているんだけど自分がなんで生きづらいのかわかんなくてグダグダしてる人間の話が好きです。最近の生きづら映画は生きづらさがどれもクリアすぎる。それはそれで映画なんだけど、感情表現の下手な人間が不器用にもがくのを割とストレスなく観られるというのも映像の効用なのではないですか。

6.『ハスラーズ』(ローリーン・スカファリア監督、米)

 ・勝つ→打ち上げ→勝つ→打ち上げの高速サイクルでキマりまくるいい映画ですが、いたいけなチワワを性風俗に従事させる動物虐待シーンがあるのでマイナス2000万点です。

7.『マロナの幻想的な物語り』(アンカ・ダミアン監督、仏・ルーマニア・ベルギー)

 ・イヌがひたすらひどい目にあうけどアニメなのでセーフ。罪深さでは『僕のワンダフル・ライフ』とどっこいでは。でもイヌ映画は罪深いほどおいしい。

8.『ストーリー・オブ・マイライフ 私の若草物語』(グレタ・ガ―ウィグ監督、米)

 ・役者がとにかくいい。特に自分がすべての罪が許されるイケメンであることを十二分に自覚しているシャラメの振る舞いは感動もの。

9.『アンカット・ダイヤモンド』(サフディ兄弟監督、米)

 ・OPNの音楽にノッていたらなんかよくわかんないままに気づいたら終わっていてそういう映画はいい映画です。オチもオチの付け方にこまった末の苦し紛れみたいなオチでよし。

10.『ウルフ・ウォーカー』(トム・ムーア&ロス・スチュアート監督、アイルランドルクセンブルク

 ・オオカミTS百合。前半部の幸福は2020年最大級。

その他おもしろかった新作

『行き止まりの世界に生まれて』(ビン・リュー監督、米)
 ・男性の脆さが映画によって救われていく、というまあ正しくドキュメンタリー映画的な映画ですね。

『異端の鳥』(バーツラフ・マルホウル監督、チェコ・スロバキアウクライナ
 ・寄る辺のない少年と理不尽な暴力は相性がいい。

『透明人間』(リー・ワネル監督、米)
 ・なんだかんだで、やっぱり首切りのシーンなんだよな。

『ボーイズ・ステイト』(ジェシー・モス&アマンダ・マクベイン監督、米)
 ・右と左にきっぱり分裂してしまったシンプルな現代アメリカの複雑でやわらかな部分。

『スパイの妻』(黒沢清、日)
 ・東出昌大の使い方がいっとう上手い。

『ナイブス・アウト』(ライアン・ジョンソン、米)
 ・ミステリ映画は本来退屈なものであり、ミステリ映画の歴史とはその退屈さをどう解決するか、という永遠の謎解きなのでありますが、本作はそれを一定程度解消している。

『エマ、愛の罠』(パブロ・ラライン、チリ)
 ・変な踊りをいっぱいやってて愉しい。ララインはなんかしらんけどおもしろいんですよ。

『パラサイト』(ポン・ジュノ、韓国)
 ・フツーにおもしろい。

『ミッドサマー』(アリ・アスター監督、米)
 ・アリ・アスターは本来コメディの人なのだと思います。たぶん観てる人がコメディと思ってないだけで。伏線とその発動のメカニズムがお笑いのそれ。

『ハースメル』(アレックス・ロス・ペリー監督、米)
 ・こんなむちゃくちゃな女をむちゃくちゃに撮って三時間も持つの? という疑問をぶっとばしてくれる出来ではあるものの、やはり20分くらい長い。まあでもむちゃくちゃな女の話はおもしろいです。

『リチャード・ジュエル』(クリント・イーストウッド監督、米)
 ・クリント・イーストウッドは正気を確信したまま狂ったものを撮られる唯一無二の監督であり、惰性で評価されてるだけだろとかいってるバカの意見はすべて無視していい。

『ソウルフル・ワールド』(ピート・ドクター監督、米)
 ・実質『C.M.B』の「冬木さんの一日」。ピクサーはだんだんクライマックスを劇エモにすればなんでもオーケーだろ路線になりつつある。なんでもオーケーなわけはないが、これはオッケ―です。

『アップグレード』(リー・ワネル監督、米)
 ・リー・ワネルって映画の才能ちゃんとあったんだなと確認させてくれた一本。自分の意志に反して身体がめっちゃ動く映画は普遍的によい。

『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』(ジョー・タルボット監督、米)
 ・たまにとても変なお話なんだけど気持ちめっちゃわかる〜みたいな映画があり、これはそれです。

トランスジェンダーとハリウッド:過去、現在、そして』(サム・フェダー監督、米)
 ・お勉強になります。

『音楽』(岩井澤健治監督、日)
 ・冷めた情熱という確かに存在するはずなのにあまりメディアでは描かれない珍しい情動を描いた貴重なアニメ映画。

『泣きたい私は猫をかぶる』(佐藤順一&柴山智隆監督、日)
 ・岡田麿里のエッジィな部分をうま〜く削って丸めた作品。できるもんなんだな。

『初恋』(三池崇史監督、日)
 ・良い方寄りの三池崇史

『ザ・ファイブ・ブラッズ』(スパイク・リー監督、米)
 ・おもしろいのかどうかはわからんけど、とにかく情熱に満ちていてよいと思います。スパイク・リーは情熱ないくせにめっちゃ燃えてますみたいなフリがうまいからたちわるいんですよ。

『ひとつの太陽』(チョン・モンホン監督、台湾)
 ・うん。


あとまあなんかペドロ・アルモドバルとかもおもしろかったよ。ソフトスルーはあまり観られませんでした。

名馬三賞

姉(姉映画オブジイヤー

★『ストーリー・オブ・マイライフ』
 『ジョジョ・ラビット』
 『ポップスター』(ブラディ・コーベット監督、米)
 『どうにかなる日々』(佐藤卓哉監督、日)
 『泣きたい私は猫をかぶる』
 『ある画家の数奇な運命』(非姉参考候補作)(フロリアン・フォン・ドナースマルク監督、独) 

イヌ(ゴールデン・ドッグ・アワード)

★『マロナの幻想的な物語り』
 『ウルフ・ウォーカー』
 『わんわん物語』(チャーリー・ビーン監督、米)
 『野生の呼び声』(クリス・サンダース監督、米)
 『ペット・セメタリー』(ケヴィン・コルシュ&デニス・ウィドマイヤー監督)
 『ドッグマン』(旧作参考作)(マテオ・ガロ―ネ、イタリア)
 『アングスト 不安』(旧作参考作)(ジェラルド・カーゲル監督、オーストリア

クマ映画(クマミコドール)

★『ミッドサマー』
 『野生の呼び声』

ドラマシリーズ

★サクセッションS2
 ディキンスン
 フィール・グッド
 呪怨

アニメシリーズ

★ミッドナイト・ゴスペル
 リック・アンド・モーティS4
 ボージャック・ホースマンS6
 サウス・パークS22
 
 

ドキュメンタリーシリーズ

★タイガーキング:ブリーダーは虎より強者!?
 ザ・ファーマシスト:オピオイド危機の真相に迫る
 サンダーランドこそ我が人生
 ハイスコア:ゲーム黄金時代
 移民国家は語る



意外と書くことがあってホッとしました。今年はどうでしょうね。このままだと昨年に輪をかけて映画観なくなりそうな気がします。

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