名馬であれば馬のうち

読書、映画、ゲーム、その他。


読書、映画、その他。


2016年4月の新刊チェックリスト

落-文庫落ち、新-新訳、復刊-復


・ジャンル分けしないとスパムみたいな見た目になると了解しつつもやはりだるい。


ジーン・マリー・ラスカス『コンカッション』小学館文庫
大岡昇平『無罪』小学館文庫-復
RAラファティ『地球礁』河出文庫-落
ウラジミル・ソローキン『青い脂』河出文庫-落
守谷淳ほか『アミオ訳 孫子[漢文・和訳完全対照版]』ちくま学芸文庫
松岡和子『尺には尺を[シェイクスピア全集28]』ちくま文庫-新
ヘレン・マクロイ『二人のウィリング』ちくま文庫
ミック・ヘロン『死んだライオン』ハヤカワ文庫NV
ロス・マクドナルド『[新訳]象牙色の嘲笑』ハヤカワミステリ文庫-新
デニス・ルヘイン『過ぎ去りし世界』ハヤカワポケミス
レイ・ブラッドベリ『十月の旅人』ハヤカワ文庫SF-復
フィリップ・ボール『かたち』*1ハヤカワ文庫NF - 落
横山茂彦『山口組戦国大名 我が国の民間暴力、未だ絶滅せず』サイゾー
宮本陽一郎『アトミック・メロドラマ 冷戦アメリカのドラマトゥルギー*2彩流社
『身体と情動 アフェクトで読むアメリカン・ルネサンス*3彩流社
佐藤公一『小林秀雄のリアル 創造批評の《受胎告知》』彩流社
『改訂 獣医生化学』朝倉書店
『燻製ライフ』扶桑社
五十嵐太郎『日本建築入門』ちくま新書
船木亨『現代思想史入門』ちくま新書
佐々木隆治『カール・マルクスちくま新書
稲垣栄洋『植物はなぜ動かないのか 弱くて強い植物のはなし』ちくまプリマー新書
深谷裕『加害者家族のライフストーリー 日常性の喪失と再構築』法律文化社
モンテーニュ『エセー7』白水社 - 新
月村了衛『コルトM1851残月』文春文庫 - 落
夏目伸六『父・夏目漱石』文春文庫 - 復
アリス・ロバーツ『人類20万年 遙かなる旅路』*4文春文庫
井沢りみ『ハンガリーの刺繍 地方に伝わる伝統刺繍と図案+布小物アレンジ』誠文堂新光社
『追悼文大全』*5三省堂
丹羽典夫『〈紛争〉の比較民族誌 グローバル化におけるオセアニアの暴力・民族対立・政治的混乱』*6春風社
田所清克『ブラジル雑学事典』*7春風社
ディディエ・オッタンジェ『シュルレアリスム辞典』創元社
ポール・J・ナヒン『確率で読み解く日常の不思議 あなたが10年後に生きている可能性は?』*8共立出版
エナ・フランシス・サンダース『翻訳できない世界のことば』*9創元社
中島平三『ことばのおもしろ事典』*10朝倉書店
『新版 現代ブラジル事典』新評論
木村俊一『天才数学者はこう解いた、こう生きた 方程式四千年の歴史』講談社学術文庫 - 落
杉山正明『興亡の世界史 モンゴル帝国と長いその後』講談社学術文庫 - 落
中島義道『カントの時間論』講談社学術文庫 - 落
萩尾望都萩尾望都 SFアートワークス』河出書房新社
ラファイエットクレーヴの奥方光文社古典新訳文庫 - 新
ジョー・マーチャント『「病は気から」を科学する』講談社
アレックス・ジョンソン『世界の不思議な図書館』創元社
クリスチャン・ウォルマー『鉄道の歴史 鉄道誕生から磁気浮上式鉄道まで』創元社
『移動と交流の近世アジア史』北海道大学出版会
宮崎咲『ダムカード大全集 Ver.2.0』スモール出版
鈴木貞美『『文藝春秋』の戦争 戦前期リベラリズムの帰趨』*11筑摩選書
久慈勝男『日本人と馬の文化史』文眞堂
クロード・ランズマンパタゴニアの野兎 ランズマン回想録 下巻』人文書院
ニック・デイヴィス『カッコウの托卵 進化論的だましのテクニック』*12地人書館
打越綾子『日本の動物政策』ナカニシヤ出版
キェルケゴールキェルケゴールの日記 哲学と信仰のあいだ』講談社
ブッツァーティ絵物語』東宣出版
石川九楊『〈花〉の構造 日本文化の基層』ミネルヴァ書房
安間繁樹『イリオモテヤマネコ 狩りの行動学』あっぷる出版
赤田祐一『定本 消されたマンガ』彩図社文庫 - 落
今野真二『リメイクの日本文学史平凡社新書
大橋弘一『野鳥の呼び名事典 由来がわかる』世界文化社
『微地形学 人と自然を繋ぐ鍵』古今書院
金井美恵子『新・目白雑録』平凡社
かのよしのり『ミサイルの科学 現代戦に不可欠な誘導弾の秘密に迫る』SBクリエイティブ
本郷和人『戦国夜話』新潮選書
『うちのうさぎのキモチがわかる本 春&夏2016』学研プラス
中島康裕『貝のストーリー 「貝的生活」をめぐる7つの謎解き』*13東海大学出版会
江波光則『ポーパルバニー2』GAGAGA文庫
溝口敦『闇経済の怪物たち』光文社新書
フリーメイソンの歴史と思想』三和書籍
皆川博子『クロコダイル路地』講談社
デュジャルダン『妄想と強迫 フランス世紀末短編集』彩流社
小川鼎三『鯨の話』*14文藝春秋 - 復
クリストフ・ドレッサー『数学の誘惑』*15講談社
原良枝『声の文化史』成文堂
イアン・ゲートリー『通勤の社会史』太田出版
山口佳也『「のだ」の文とその仲間・続編 文構造に即して考える』*16三省堂
ウィトゲンシュタインウィトゲンシュタイン『秘密の日記』』春秋社
仲正昌樹『《ジャック・デリダ》入門講義』作品社
小泉悠『軍事大国ロシア』作品社
『スペイン修道院の食卓 歴史とレシピ』原書房
菊池明『新選組 粛清の組織論』文春新書
岡田尊司マインド・コントロール 増補改訂版』文春新書 - 復
遠藤興一『目で見る 日本の福祉の歴史』日本図書センター
小田部雄次大元帥と皇族軍人 明治編』吉川弘文館
『新明解故事ことわざ辞典 第二版』三省堂
町山智浩アメリカ大統領選を笑って楽しむ方法』講談社
大隅典子『脳からみた自閉症講談社ブルーバックス
『文藝別冊 野坂昭如河出書房新社
伊藤彰彦『映画の奈落 完結編 北陸代理戦争事件』講談社+α文庫 - 落
菅原和也『ブラッド・アンド・チョコレート』東京創元社
アン・レッキー『亡霊領域』創元SF文庫
『(新版日本の民話)屋久島の民話 1~2』『栃木の民話 2』未来社
日本蜃気楼協議会『蜃気楼のすべて!』*17草思社
ジョルジュ・アガンベン『スタシス』青土社
『動物感染症学 獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠』近代出版
『海外文学賞事典』日外アソシエーツ
『日本女性史事典』日外アソシエーツ
『民話・昔話全情報』日外アソシエーツ
『BOOK PAGE 本の年鑑 2016』*18日外アソシエーツ
巽孝之プログレッシヴ・ロックの哲学 増補決定版』河出書房新社
『ネット炎上の研究』勁草書房
平田弘史平田弘史 超絶サムライ画の描き方』玄光社
『ベスト・ストーリーズ2 蛇の靴』早川書房
ケン・リュウ『蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ一』早川銀背
ロブ・ダン『心臓の科学史 古代の「発見」から現代の最新医療まで』青土社
カビールセガール『貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで』早川書房
ハワード・S・ベッカー『アートワールド』*19慶應義塾大学出版会
浅見雅一『概説 キリシタン史』*20慶應義塾大学出版会
ドン・ウィンズロウ『ザ・カルテル』角川文庫
吉田菊次郎『洋菓子百科事典』*21白水社
大西巷一『中世ヨーロッパ残虐物語』KADOKAWA
サンドール・エリックス・カッツ『発酵の技法 世界の発酵食品と発酵文化の探求』*22オーム社
ニコラス・ウェイド『人類のやっかいな遺産 遺伝子、人種、進化の歴史』*23晶文社
オリバー・ストーン他『オリバー・ストーンの告発 語られなかったアメリカ史1・2』あすなろ書房
マーガレット・マクミラン第一次世界大戦 平和に終止符を打った戦争』*24ゑにし書房
『日本「地方旗」図鑑 ふるさとの旗の記録』*25ゑにし書房
ジーナ・ショウォルター『死霊の国のアリス』ハーパーコリンズ
グレゴリー・マグワイア『アリスはどこへ行った?』ハーパーコリンズ
加賀乙彦『殉教者』講談社
忠田友幸『下水道映画を探検する』星海社新書
瀧本哲史『読書は格闘技』集英社
『完本 北海道蝶類図鑑』北海道大学出版会
ジョン・ミュア・ローズ『鳥の描き方マスターブック 骨格を理解していきいきとした姿を描く』マール社
ジュリアン・ハイト『ヴィジュアル版 世界の巨樹・古木』原書房
ローズマリ・エレン・グィリー『悪魔と悪魔学の事典』原書房
ファブリーツィア・ランツァ『オリーブの歴史』原書房
川崎悟司『ハルキゲニたんの古生物学入門 中生代編・古生代編』築地書館
ピーター・ベジック『近代科学の形成と音楽』*26NTT出版
フィリップ・ロス『素晴らしいアメリカ野球』新潮文庫 - 復
トマス・ハーディ『呪われた腕 ハーディ傑作選』新潮文庫 - 復
河合祥一郎シェイクスピアの正体』新潮文庫 - 落
松岡和子『深読みシェイクスピア新潮文庫 - 落
本橋哲也『ディズニー・プリンセスのゆくえ 白雪姫からマレフィセントまで』*27カニシヤ出版
『萌える!ドラゴン事典』*28ホビージャパン

*1:豹やシマウマ、熱帯魚の柄はなぜ決まる? 細菌や結晶、動植物から銀河のかたちまで、万物の形状の謎に迫る話題作。解説/近藤滋

*2:【本書の目的】冷戦初期のファミリー・メロドラマという映画ジャンルを分析することで、冷戦リベラリズムをひとつのドラマトゥルギー(ドラマ) として折出する。分析する映画は『オペレーション・キュー』にはじまり『アパッチ砦』などのジョン・フォードもの、『夜歩く男』『酔いどれ天使』『野良犬』などの黒澤映画、『理由なき反抗』『蝿男の恐怖』『白昼の決闘』『捜索者』『シェーン』『風と共に散る』など…。

*3:ポー、メルヴィルホーソーンらによる身体描写などから、アメリカン・ルネサンスの背後にひそむ「アフェクト(情動)」を読み解く!

*4:英国美人人類学者が「出アフリカ」から「南米到達」までを半年に渡って踏査したBBCのドキュメンタリー番組の完全書籍化。

*5:共同通信が全国の新聞社に配信した27年間(1989年から2015年まで)の膨大な追悼文を1冊に凝縮。掲載追悼文約770編、筆者約460名。物故者索引、筆者索引、そして故人を知るキーワード索引付き。心に響く1編と出合える、空前の人生の風紋を記録する大事典。

*6:平和的な南太平洋という神話は、いつ、なぜ、崩壊したのか。サモア、トンガ、フィジーニュージーランドなどオセアニアの政治的変動・諸問題を、詳細な事例研究により鋭く分析・考察する。

*7:いまブラジルがますます熱い! 知ろう、学ぼう、感じよう、ブラジルのあれこれ。現地でのフィールド・リサーチに基づき、40年にわたってブラジルの文化・社会を研究してきた成果。ブラジル大使館後援。

*8:確率は,その美しさ,有益さ,面白さなどから,まさに誰をも魅了してやまないものである。その問題は,誰でも問題を理解できる易しさとともに,エキスパートでさえしばらく考え込んでしまうような一面も持つ。本書は,他書ではあまり見かけないような確率に関する身の周りの多くの面白い問題を集め,解説した書である。ゴンボウとパスカルの賭けの問題,ガリレオのサイコロ問題,ニュートンの確率問題など,古典的な確率パズルから始め,その後,ギャンブル,スポーツ,医療,政治など,さまざまな日常の事象に関連した,手強くもある問題へと移る。各問題に対しては,理論的解説はもちろんのことMATLABを用いたコンピュータシミュレーションも取り入れながら,著者独特の知性,大胆さ,洞察力でもって,わかりやすく解説する。

*9:外国語のなかには、他の言語に訳すときに一言では言い表せないような各国固有の言葉が存在する。本書は、この「翻訳できない言葉」を世界中から集め、著者の感性豊かな解説と瀟洒なイラストを添えた世界一ユニークな単語集。言葉の背景にある文化や歴史、そしてコミュニケーションの機微を楽しみながら探究できる。小さなブログ記事が一夜にして世界中へ広まった話題の書。ニューヨークタイムズ・ベストセラー。世界7カ国で刊行予定。

*10:身近にある”ことば”のおもしろさや不思議さから、多彩で深いことば・言語学の世界へと招待

*11:なぜ菊池寛がつくった『文藝春秋』は大東亜戦争を牽引したのか。小林秀雄リベラリストの思想変遷を辿り、どんな思いで戦争協力に加担したのかを内在的に問う。

*12:カッコウは昔から托卵をする鳥として知られていますが、その詳細については写真やハイテク機器を用いて個体の同定や追跡、巣内の観察が行われる最近まで不明でした。観察方法の進歩につれ、どのように托卵し、それに対し宿主がどのように托卵を回避するか、共進化の様相が明らかになってきました。カッコウの托卵行動と子育ての放棄・押しつけは、果たして“進化”で説明できるのでしょうか。カッコウは托卵することで“親”という重荷を逃れ、普通の鳥より多くの卵を産む潜在的可能性を持ちます。それは宿主がだまされやすいうちは一時的に得をするかもしれません。しかし宿主が反撃すると、カッコウは結局だましのテクニックに複雑な手順が必要となります。詐欺の常習犯が最後はつかまって償いをさせられるように宿主の防衛は托卵の進化的成功を制限します。しかし、それでもカッコウは托卵を成功させ、現在も托卵を進化させています。著者は世界的なカッコウ研究者で、自らの研究を含めて過去・現在の驚くべき観察事例を豊富に紹介しています。叙述は平明であまり細部に立ち入りすぎることはなく、一般向けの良質な科学読み物になっています。

*13:海の宝石とも呼ばれ人気の高いウミウシや、カタツムリやナメクジなどの陸の貝を中心に、頭足類以外の軟体動物の巧みな繁殖行動や社会行動について紹介。

*14:解剖学者がふとしたきっかけで鯨に魅せられ、本邦初の学問を体系化していく。戦後日本を代表する脳科学者が遺した鯨学の金字塔。

*15:フランク・ブルマイスターは、ほぼ安全にルーレットで勝つ方法を知っている。首尾一貫して黒に賭け、赤が出たら賭け金を倍増するというやり方だ。ところが、ほとんどありそうもないことが起こる。玉が11回続けて赤に落ちたのだ。ブルマイスターは1万ユーロ以上の損失を出し――そして、多少の学びを得る。つまり、期待値と「連続性の法則」のことを……。日常生活の中の「数学」を掘り下げることで、知的好奇心を満たしてくれる一冊。

*16:日本語の中には、構文論的におや?と思わせる事象が少なくない。本書は、そんな謎の数々に取り組んだ論文集である。その内容は、日本語文法に関して、いつか誰かがどこかで指摘しておかなければならない基本的な事実ばかりである。

*17:ここ数年で蜃気楼の研究は大幅に進み、日本各地で新たな蜃気楼が次々発見されている。「蜃気楼とは何か」という素朴な疑問から、どうして見えるか、日本のどこでいつ見られるか、さらには蜃気楼の歴史や、美術・骨董における蜃気楼まで、まさに蜃気楼のすべてを美しい写真とともに一冊で網羅

*18:専門書から実用書、ベストセラーまで、書店の棚を見るような感覚で一覧できる「本のカタログ」。2015年に刊行された新刊書59,000冊を収録し、要旨や目次、小説のあらすじまで紹介。1,000項目のテーマ・トピックからあらゆる本を簡単に検索できる。「2015年ベストセラー」「2015年の主な文学賞」を掲載。「書名索引」「著者名索引」付き。

*19:▼アート作品は、才能あるアーティストだけではなく、アーティストや作品を取り巻く人々で成り立つ「アート・ワールド」によってうみだされる。本書では、この「アート・ワールド」の仕組みをあきらかにすることで、「何がアートを成立させるのか」「何がアートとクラフトを区別するのか」「アート・ワールドでの自分の役割はどんな意味を持つのか」「なぜ自分の作品は望ましい評価を得ていないのか」「どうすれば自分の作品をふさわしい受け手に見てもらえるのか」など、あらゆるアートやクラフト関係者が抱くであろう基本的な疑問に、民主主義的な回答を与えている。

*20:日本とヨーロッパという東西が出会ったこの時代、キリスト教はいかに伝えられ、布教され、そして迫害されたのか。

*21:洋菓子のすべてがわかる事典。洋菓子の代表格であるフランス・ドイツ・イギリスのお菓子はもちろん、アメリカ・ロシア・東欧・北欧・南欧・中東・アジアの菓子類、さらには古代ローマのお菓子や日本の南蛮菓子など歴史を遡るものまで、取り上げている地域や時代は幅広く、日本でもおなじみの洋菓子から世界各地の銘菓、洋菓子に影響を与えたものまで多岐にわたる。

*22:自分で作って試すための発酵のすべてがこの1冊に!本書は、世界各国のあらゆる発酵食品と発酵の文化を紹介する書籍です。まず、発酵に関する基本的な情報を紹介し、その後、ザウアークラウトやキムチなどの野菜を使った発酵、みそやしょうゆを含む穀物・豆類の発酵、よりチャレンジングな肉・魚の発酵へと解説を進めます。また、発酵食品関連のスモールビジネスの事例なども紹介。DIY愛好家の間では、自分で作る発酵食品が静かなムーブメントとなっていますが、そういった新しい実践家たちの期待にも応えることのできる一冊です。

*23:なぜオリンピック100m走の決勝進出者はアフリカに祖先をもつ人が多く、ノーベル賞ユダヤ人の受賞が多いのか? なぜ貧困国と富裕国の格差は縮まらないままなのか?ヒトはすべて遺伝的に同じであり、格差は地理や文化的な要因からとするこれまでの社会科学に対する、精鋭科学ジャーナリストからの挑戦。最新ゲノムデータを基に展開する、遺伝や進化が社会経済に与える影響についての大胆不敵な仮説。

*24:驚くばかりの進歩を遂げた1世紀のあとで、なぜヨーロッパは何百万人もの人の命を奪い、経済を枯渇させ、3つ存在した帝国を瓦解させ、世界に冠たる地位を決定的に傷つけてしまったのだろうか? 本書で、マーガレット・マクミラン第一次世界大戦以前にヨーロッパが経験していた大きな変容を描き、鍵となった人物に生命を吹き込み、どのようにして平和な大陸が決して避けられなかったわけではない混乱に沈んでいったのかを明確に説明する。

*25:3000を超える都道府県、市町村の旗を掲載した比類なき図鑑。日本47の都道府県旗と1,741の市町村旗のすべてを正確な色・デザインで地図と共に掲載、解説を加える。さらに「平成の大合併」に伴い廃止された1,248の「廃止旗」も旧市町村名とともに掲載。忘れ去られ、消えゆく運命にある旗たちの記録は合併により失われたふるさとのよすがとしても貴重である。

*26:ケプラーの法則に音楽が影響を与えたのは有名だが、本書はさらに、無理数、光の波動説、電磁気学、電信、そして量子力学の誕生にまで音楽が関与していたことを明らかにする。また、科学史を科学革命やパラダイムシフトという観点ではなく、連続的にとらえ直そうとする野心的な本でもある。

*27:ディズニー映画の名作に登場するプリンセスたちはどのように変化してきたのか。その表象を読み解き、文化の力学をあぶりだす。

*28:本書では、ヨーロッパからアジア、アメリカまで、世界各国の神話伝承に登場するドラゴン合計55組を、イラストつきで大紹介! しかもイラストは、ドラゴンの特徴や物語をかわいい女の子の姿で描き下ろしたカラーイラストに加え、リアルな姿で描かれた迫力のイラストも同時に掲載する2本立て。「このかわいドラゴンは、本当はどんな姿をしているの?」なんていう好奇心にもバッチリ応えます!もちろん、ファフニールや黙示録の赤い竜、『西遊記』の東海龍王などの有名どころはガッチリ紹介しながら、日本ではほとんど知られていないマイナーなドラゴンまで盛りだくさん。珠玉のドラゴン事典です!