名馬であれば馬のうち

読書、映画、その他。


読書、映画、その他。


2012年2月の新刊

1日

ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄 上・下』草思社文庫
円城塔『道化師の蝶』講談社

7日

荒山徹『柳生黙示録』朝日新聞出版 

8日

◯ヨハン・テオリン 『冬の灯台が語るとき』*1ハヤカワポケミス
ソフィ・オクサネン『粛清』*2早川書房
パオロ・バチガルピ『第六ポンプ』ハヤカワ銀背
紀田順一郎編『謎の物語』*3ちくま文庫
渡辺京二『私の世界文学案内 物語の隠れた小径へ』ちくま学芸文庫
ジャン=リュック・ゴダールゴダール 映画史(全)』ちくま学芸文庫

10日

△サラ・グルーエン 『サーカス象に水を』*4RHブックス/文庫落ち
笹井一個笹井一個画集 ガソリン』飛鳥新社 
ロバート・カークマン/ショーン・フィリップス『マーベルゾンビーズ』ヴィレッジブックス 

15日

長山靖生『戦後SF事件史 日本的想像力の70年』*5河出ブックス
フィリップ・カー=ゴム『「裸」 の文化史』*6河出書房新社

16日

アラン・ソーカル『「知」の欺瞞』岩波文庫

17日

大沢在昌欧亜純白I・II ユーラシアホワイト』徳間書店 
アントニオ・タブッキ『時は老いをいそぐ』*7河出書房新社
小林司東山あかね『改訂新版 図説シャーロック・ホームズ*8河出書房新社
池上俊一『図説 騎士の世界』*9河出書房新社
蘇童 『河・岸』*10白水社
小川一水『トネイロ会の非殺人事件』光文社 
上田早夕里『ブラック・アゲート』光文社  
詠坂雄二『インサート・コイン(ズ)』光文社
佐藤賢一『シスマの危機 小説フランス革命(6》』集英社文庫
中村文則『何もかも憂鬱な夜に』集英社文庫
田中啓文茶坊主漫遊記』集英社文庫

18日

△フェルディナント・フォン・シーラッハ『罪悪』*11東京創元社
キャロル・リーア・ベンジャミン『知りすぎた犬』*12創元推理文庫

20日

△マルク=アントワーヌ・マチュー『3秒』河出書房新社 

22日

ジェイムズ・サリス『ドライヴ』*13ハヤカワ・ミステリ文庫
ケリー・リンク 『マジック・フォー・ビギナーズ』*14ハヤカワepi文庫
諏訪部浩一『「マルタの鷹」 講義』*15研究社
いとうせいこう佐々木中『BACK 2 BACK』 河出書房新社

23日

チャールズ・ジョンソン 『海賊列伝 上・下』*16中公文庫
作田啓一現実界の探偵 文学と犯罪』*17白水社
ベネディクト・アンダーソン『三つの旗のもとに アナーキズムと反植民地主義的想像力』NTT出版 
小島正樹『綺譚の島』原書房 

24日

町田康爆発道祖神』角川文庫 
飴村行『粘膜戦線』角川文庫 
ロバート・カークマン『ウォーキング・デッド2』飛鳥新社

25日

ドン・ウィンズロウ野蛮なやつら』(仮)*18角川文庫
ウォーキング・デッド ガバナーの誕生』*19角川文庫
愛川晶『ヘルたん』中央公論新社 
西澤保彦『幻想即興曲 響季姉妹探偵 ショパン篇』中央公論新社 

28日

セバスチアン・ジャプリゾ『シンデレラの罠 新訳』創元推理文庫
イスマイル・カダレ『夢宮殿』*20創元ライブラリ
庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』新潮社

29日

ディミトリ・フェルフルスト『残念な日々』*21新潮クレスト
福田和代『スクウェア I・II』東京創元社 

未定

鮎川哲也『この謎が解けるか? 鮎川哲也からの挑戦状1』*22出版芸術社
セバスチアン・ジャプリゾ『シンデレラの罠 新訳』*23創元推理文庫
佐々木譲『地層捜査』文藝春秋 
C・L・アンダースン『エラスムスの迷宮』ハヤカワ文庫SF 
×ヴォルフガング・ベンツ『ホロコーストを学びたい人のために 新装復刊』柏書房 
×ラウル・ヒルバーグ『ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅 上下 新装復刊』柏書房 
レーモン・クノー『きびしい冬』水声社 
仲正昌樹『入門現代ドイツ思想』作品社  

*1:エーランド島に引っ越してきた一家を悲劇が見舞う。はたして雪嵐のなかで明らかになる真実とは……。北欧ミステリの新星が贈る、CWA賞・ガラスの鍵賞・スウェーデン推理作家アカデミー賞受賞作。

*2:アリーダが窓の外を見ると、若い女が庭に倒れていた。盗賊の一味かもしれない。しかし、哀れに思ったアリーダは女を家に匿ってしまう──北欧の主要文学賞独占、フィンランドの新鋭作家の傑作長篇。

*3:ストックトン 「女か虎か」、ブッツァーティ 「なにかが起こった」、小泉八雲 「茶碗のなか」、デ・ラ・メア 「なぞ」 他、リドル・ストーリーの名篇を集めたアンソロジー

*4:大テントの中に鳴り響く、大歓声と拍手。いよいよ目玉の演目、象の曲芸がはじまった。と、異常事態を知らせるマーチが場内に鳴り響く!逃げ惑う客、脱走する動物たち―そのとき、ぼくは見てしまった。「彼女」があいつを殺すところを…。それから70年。93歳の老人は、移動サーカスで過ごした四ヶ月間を語り始める。芸なしの象、列車から捨てられる団員、命がけで愛した女性、そしてサーカス史上に残る大惨事のさなかに起こった、あの静かな「殺人」のことを。

*5:SFファンダムの発展、異端サブカルチャー、アングラ演劇、万博、オタク文化……日本社会はいかに豊かな 「リアル」 を培ってきたか。敗戦から3.11後まで、SF的想像力/創造力の系譜を活写。

*6:人間は古来、裸に何を感じ、裸のもつ意味をどう考えてきたのか。神や大自然と一体になるため、潔白の証明、抗議……。宗教、政治、大衆文化の観点から読み解く珍妙で独創的な本。図版満載。

*7:東欧の元諜報部員、ハンガリー動乱で相対した二人の将軍、被爆した国連軍の兵士など、ベルリンの壁崩壊後、黄昏ゆくヨーロッパで自らの記憶と共に生きる人々を静謐な筆致で描いた最新短篇集。

*8:〈ふくろうの本〉 日本を代表するシャーロッキアンが丹精込めて執筆編集したホームズ入門書の決定版。秘蔵コレクションをはじめ貴重なデータや情報が満載。1997年初版、2005年増補改訂版を経て、改訂新版。

*9:〈ふくろうの本〉 ファンタジー小説でもおなじみの騎士。勇猛果敢に戦う一方、風雅な趣味人としてヨーロッパ中世における理想の男子像とされてきた。だがその実像は? 騎士の誕生から没落まで真の姿に迫る。

*10:〈エクス・リブリス〉 文化大革命の時代、父と息子の13年間にわたる船上生活と、少女への恋と性の目覚めを、少年の視点から伝奇的に描く。中国の実力派作家による、哀愁とユーモアが横溢する傑作長篇。

*11:異様な 「罪」 の真実とは。『犯罪』 の著者による至高の連作短篇集。

*12:なぜ忠誠心が強く勇敢な秋田犬は、彼女を死から護れなかったのか。

*13:昼はスタントマン、そして夜は逃走請負人。天才ドライバーの犯罪の日々をクールに描くクライム・ノヴェルの傑作

*14:ファンタジイ/海外文学界のジャンルを超えて愛される女性作家が紡ぎだす極上の9篇。 ヒューゴー賞ネビュラ賞ローカス賞受賞。

*15:なぜ 『マルタの鷹』 はハードボイルド小説の原点にして、なおかつ極北なのか――ファム・ファタール、探偵小説史、モダニスト・アンダーステートメント、偶然と不条理、アメリカ的イノセンス、戦争と死の消費、都市と警察、ファルスといったキー・コンセプトを足がかりに、不朽の古典を徹底解剖。『マルタの鷹』 本文への詳細な語注を付す。

*16:18世紀前半、西インド諸島マダガスカル島を拠点に大洋を荒らし回った海賊たちの貴重な史料。上巻は海賊黒髭や実在した女海賊たちの伝記、下巻はキャプテン・キッドの伝記をはじめ、海賊たちの鉄の掟や法廷で裁かれた男たちの証言を紹介。『イギリス海賊史』 (リブロポート 1983) を改題文庫化。

*17:人間を犯罪へと駆り立てる衝動とは何か? 池田小事件、秋葉原事件や探偵小説を題材に、行為の瞬間に立ち現れる 「真空状態」 を析出。動機を規定する深層を抉り出す。

*18:カリフォルニアでマリファナのビジネスで成功していたベンとチョン。だがメキシコの麻薬カルテルが介入し、友人にして二人の恋人オフィーリアが拉致されてしまう。二人は彼女を取り戻すために危険な賭けにでるが……

*19:突然発生したウィルスに感染した人間が全員ゾンビと化し、生き残った人間を襲い始めた。ブライアン・ブレークは頼りになる弟フィリップやその娘ペニーらと共に、アトランタの避難センターを目指すが――。全米大ヒットTVシリーズから産まれたスピンオフ小説。

*20:国民の見るすべての夢を管理する機構〈夢宮殿〉。解説=沼野充義

*21: なにもかも恥ずかしい、ぼくの過去!父方の一族郎党との、貧しく破廉恥で温かな日々。ベルギー文学の俊英による自伝的連作短篇集。

*22:NHKの謎解きドラマ 《私だけが知っている》 の鮎川哲也のシナリオを活字化。鬼貫警部も登場する 「アリバイ」 他、未刊行作全7篇。芦辺拓山前譲編。

*23:語り手が探偵で証人で被害者で犯人……?! 伝説的傑作の新訳。平岡敦訳。