漫画:18冊
それ以外:45冊
(1月47冊)
ピックアップ
- 作者: 高井忍
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2011/02/25
- メディア: 文庫
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今年国内で出たミステリ短篇集でも出色の出来。
- 作者: 長山靖生
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2001/08
- メディア: 文庫
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「義経=チンギス・ハン」説から「日本人はムー人だった!」「いやいや、実はエジプト人と同祖だった!」まで、主に戦前の日本を騒がせた珍説奇説を取り上げて委細に解説する。ちなみに明治に書かれた「日本最初のSF」についてもちょこっと紹介されている*1。
いやあ、大正昭和の天才どもが自分の才能を無駄遣いしまくる様が見ていて清々しい。
第四の扉―ツイスト博士シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
- 作者: ポールアルテ,平岡敦
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/05/16
- メディア: 新書
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カーリッシュな仰天展開の連続(死んだ人間が生き返ったり、もちろん密室で人が死んだり……)。
しかし何より驚くべきは犯人の動機が醸成される過程。
こういうのがアルテの本領なのですよ。
- 作者: カズオイシグロ,Kazuo Ishiguro,土屋政雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2001/05/01
- メディア: 文庫
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サラ・ウォーターズ、イアン・マキューアン、そしてカズオ・イシグロ。
これら英国作家が描く「斜陽」のリリカルさは他のどの国の作家にも真似はできない。誰にも、だ。
それを正しくフォローできるという一点において、まちがいなくイシグロは由緒正しく「英国人」以外何ものでもないのであるヨ。
- 作者: 久生十蘭
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2011/02/04
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寂しいのです。
悲しいのです。
儚いのです:
本当のスノビズムとはこういうことさ。
- 作者: スコット・トゥロー,Scott Turow,上田公子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1991/02
- メディア: 文庫
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逆転しない裁判は終盤になってひっくり返る。
事件にも人の心にも真実はなく、ただ判決だけが残る。
ミステリ史に残る大名作。
- 作者: ダシールハメット,小鷹信光
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1988/06
- メディア: 文庫
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ハリウッド映画もアメリカ文学もここからはじまった。
愛や友情すら捨てて探偵としてのプライドだけに生きなきゃいけないのは、出てくる登場人物が漏れなくウソをつきまくる理不尽な世界だから。
- 作者: やまだ紫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1990/01
- メディア: 文庫
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「ガロ三人娘」*2はいずれも疑いの影もなく天才で、読むたびに心をえぐられる。猫が出てくるだけなのに、出てきて喋るだけなのに、なんでこんなに胸がずきずきするのだろう?
「言語センス」「詩性」「女性らしい」などという形容はいずれも生ぬるい。
やまだ紫の前では、すべて。
ぱら☆いぞ1 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
- 作者: 道満晴明
- 出版社/メーカー: ワニマガジン社
- 発売日: 2011/02/01
- メディア: コミック
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ああ、なんて、下衆でくだらなくてエッチでバカでアホでどうしようもない漫画。
でもそれが最高に良いのです。
どうしようもないですね!
- 作者: toi8
- 出版社/メーカー: ワニマガジン社
- 発売日: 2011/02/11
- メディア: コミック
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『スラム・オンライン』、『All YOU NEED IS KILL』や『さよならの次にくる』などの表紙絵を担当なすったtoi8先生。
イラストだけじゃあ、ないのよ。
短い話でうまく「世界」を立ち上げてくれるのは、絵の密度ももちろんあるのだけれど、セリフ回しのセンスも無視できない。