名馬であれば馬のうち

読書、映画、ゲーム、その他。


読書、映画、その他。


ぷにゃぷにゃ

幻の漫画家 panpanya 先生は実在したッ!! 衝撃と慟哭の緊急サイン会レポ!

「panpanya という漫画家は実在しない」 と、母から教えられたのは小学校に入るか入らないか、とにかくそんな時分でした。 そりゃあショックでしたよ。これまで信じてきた世界を突然崩されたのです。納得できるものではありません。 当然、わたしは「じゃあ…

『異色作家短篇集リミックス』の電子版販売はじめました。+まぼろしの序文について

ふたりはたがいに相手の忘れたところを補いながら、長々とこの思い出を語りあった。ようやく話し終えると、 「ぼくらにとって、あのころがいちばんよかった」フレデリックが言った。 「ああ、そうかもしれん。いちばんよかったな、あのころが」デローリエは…

野球で学ぶ『ギリシャ棺』的問題

探偵のほうのエラリー・クイーンの生年は『最後の一撃』に「一九〇五年」とはっきり記述されていて、斯界の議論もおおむねこれに沿っている。かたや、「一九〇五年」説に疑義を呈して新説を築きあげたすごいヒトもネットには存在するわけだけれど、とりあえ…

『秋津』の各話扉絵の元ネタ。

とってもおもしろいギャグ漫画(雑な紹介)『秋津』が完結してしまいましたね。 供養代わりに各話の扉絵の元ネタ(映画ポスター)を当てるゲームでもしようと思います。 追記: コメント欄の皆様による迅速かつあたたかいご教示により、元ネタタイトルが見事…

ドラマ版『ファーゴ』のクォート集

ネタバレ防止のため、発言者名は伏せてあります。 こうして抜き出してみると、各喩え話がゆるやかに繋がっていることがわかるようなわからんような。 一話「ワニのジレンマ」 「私たちは友人ではない……つまりですね、いつかはそうなるかもしれない。にしても…

月毎の新刊チェック一覧を画面右側のフッタに作った。

春先はやるき絶無でしたが、来月からは真面目にチェックしようと思います。

名探偵マックス〜『犬神家の一族 怒りのゴクモン・アイランド』

・『マッドマックス 怒りのデスロード』の褒め言葉で多いのが「セリフに頼らない脚本づくり」です。 ・これからの本格探偵もセリフに頼らない推理が求められるのではないか。 ・サムズアップと作図とカーアクションだけでコミュニケーションを図るボサボサ頭…

時系列逆順物語のミステリ性

枕 孔田さんがブログでミステリっぽいMVを紹介されておられて、そういえばさいきんってか結構前にミステリっぽいMVみたなあ、っつって。 それがこれ。 時系列逆順物語とは何か。と、ぼくの考えるミステリーの基本構造 Maroon 5 の「Maps」のMV(監督はぼくら…

2014年度新本格新刊本屋大将大賞

概要: 2014年に読んだ新刊ベストです。 ベスト◯◯形式って毎年やってると飽きるもので、年ごとに野球やサッカーのベストオーダー形式にしたり目先を変えているんですがどうもしっくりこない。今年、今年はね、長谷川町蔵がこんなことを言っていたので、映画…

今年観た映画の歌曲でよかったのを五つあげよう

インターネット界では各種ベストが発表されます今日このごろ、今年も色んな映画がございましたね。数々の印象的なサントラがございましたね。正直、音楽でも映画でも脳天に直接麻薬成分を注入されるような作品しか嗜まない卑賤な我が身ですが、憚りながら映…

今更2013年新作のベスト

だいたい思い出せる順。選出理由は本人に訊いてくれ。 新刊10+10選 デニス・ルヘイン『夜に生きる』ハヤカワポケミス(米、ノワール) ミュリエル・スパーク『バン、バン! はい死んだ』河出書房新社(英、現文) ドン・デリーロ『天使エスメラルダ:9つの物語…

手塚治虫の終末系短編まとめ

カタストロフ 「大洪水時代」 ・「ノアの箱船」をモチーフにとった手塚版『日本沈没』。原子力を軍事力として保有するようになった日本。建設中の原子力要塞の大事故が発生する。ヒゲオヤジがランプとコンビを組んで小悪党を演じた珍しい作品。 「巨人と玩具…

バーンズの十戒

ジュリアン・バーンズに『フロベールの鸚鵡』という、まあフロベールの評伝なんだか小説論なんだかわからないけれどもこの愉快さはともかく小説だ、的な作品があります。べらぼうにおもしろい小説です。小説じゃないのかもわからないけれど、ともかくおもし…

世界幻想文学大賞短編部門受賞作リスト

(2013年2月更新) 補完と一覧性確保のため、なんとなく作った。邦訳の雑誌収録分は『S-Fマガジン』以外省いてる。 参考サイト: 『翻訳作品集成』http://homepage1.nifty.com/ta/award/wfc.htm 『The Internet Speculative Fiction Database』http://www.isf…

円城塔の書き出しの話

円城塔のどこが好きかと言われると、「文体」とか「リズム」とか「変な予測変換にぶんぶん振り回される感じ」とかすごくふわふわでありがちなことしか言えない。 彼の文章になんらかの比喩や文学的本質、物理ネタを見出すのは、その手の人の仕事であって、い…

2011年読書まとめ

漫画を447、それ以外が627冊。 あまり記憶の良い方でもないので読んだものの大部分は内容を忘れつつありますが、それでも選ぶベスト選。面白かったのだらだら書いてくとトンデモないことになるのでキリのいい数字で止めます。 国内10選 ディスコ探偵水曜日〈…

「無頼作家の酔っぱらい座談会」。

月刊 J-novel (ジェイ・ノベル) 2011年 12月号 [雑誌]作者: 実業之日本社出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2011/11/15メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 47回この商品を含むブログ (4件) を見る 坂口安吾、太宰治、織田作之助といえば無頼派に憧れるサ…