2016-01-01から1年間の記事一覧
もう文庫落ちとか復刊で区別してくのめんどくさい [小説] 森下雨村『白骨の処女』河出文庫 スティーヴン・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』河出文庫 デボラ・インストール『ロボット・イン・ザ・ガーデン』小学館 平石貴樹編『アメリカ短編ベスト10』…
結局、自分の好きなコンテンツとはなんなのか。好きなコンテンツがあったとして、どんなところが、何が好きなのか。 おおむね重曹みたいにふんわりとした生きざまをさらして歩いてる動物でも、歳をとればコンテンツの好みがはっきり確定して『へうげもの』の…
スティーヴ・エリクソン『ゼロヴィル』 ゼロヴィル作者: スティーヴ・エリクソン,柴田元幸出版社/メーカー: 白水社発売日: 2016/02/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る おもしろすぎて何を言えばいいのかすらわからない。 アンナ・ボーデ…
Deadpool、ティム・ミラー監督、レット・リース&ポール・ワーニック脚本、2016 君たちに問う!! 君たちは人間か!! 『人造昆虫カブトボーグV×V』 あんまりまとまった感想がおもいつかないし、映画の『人間の條件』とは関係ない。 映画『デッドプール』予…
思い出せるだけ。 コーエン兄弟『ヘイル、シーザー!』 映画『ヘイル、シーザー!』予告編 シネアスト讃歌。 ところでコーエン兄弟のコメディを下に見る人達の気持ちがよくわからなくて、だってフツーに面白くない? 無駄に豪華でハイクオリティだけど、その…
しばらくは縮小運営していく感じ (藤原編集室より)L・P・デイヴィス 『虚構の男』国書刊行会 『江戸の科学 大図鑑』河出書房新社 スーザン・ソンタグ 『イン・アメリカ』河出書房新社 エドゥアルド・ハルフォン 『ポーランドのボクサー』白水エクス・リブ…
proxia.hateblo.jp からのつづき。『ズートピア』他のネタバレを含みます。 ズートピア (ディズニーアニメ小説版)作者: スーザン・フランシス,橘高弓枝出版社/メーカー: 偕成社発売日: 2016/04/19メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見…
目次 目次 Twentieth Century Foxes in Disney 1930年代:ディズニーのキツネ前史 「キツネ狩り」(The Fox Hunt、1931年、ウィルフレッド・ジャクソン監督) 「ドナルドのきつね狩り」(The Fox Hunt、1938年、ベン・シャープスティーン監督) 1940年代:「…
『ズートピア』バブルも一段落ついたので、ぼちぼち通常営業に戻ります。 ダン・ハーモン、ジャスティン・ロイランド『リック・アンド・モーティ』 『コミ・カレ!(Community)』のダン・ハーモンと、その愛弟子ジャスティン・ロイランドがクリエーターを務…
当ブログの最新記事一覧が『ズートピア』で埋め尽くされてて『乙嫁語り』のパリヤさん顔で「うへえ」となりそうな今日このごろですが、もうちょっとだけ『ズートピア』の話をしたいと思います。 今回はズートピアの制作過程について、です。ガイドブックや各…
TLで『ズートピア』鑑賞済み人数が『マッドマックス:FR』並に達した(肌感覚)のでそろそろ『ズートピア』のネタバレをしてもいいんじゃないかと思った。 そういうわけで、本記事は『ズートピア』の重大なネタバレを多数含んでいます。 っていうか基本的に…
主な人物 バイロン・ハワード(監督*1 Director & ストーリー Story) リッチ・ムーア(監督 Director & ストーリー Story) ジャレド・ブッシュ(共同監督 Co-Director & 脚本 Screenplay & ストーリー Story) クラーク・スペンサー(プロデューサー Prod…
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督『レヴェナント』映画「レヴェナント:蘇えりし者」坂本龍一さん音楽版予告 イニャリトゥは大して好きでもなかったんだけど、さすがに大した映画だと驚かざるを得ない。万物のアルケーはクマである。――『レヴェナ…
逐語訳でも完訳でもない。 原文:http://www.slashfilm.com/zootopia-directors-interview/インタビュイー: リッチ・ムーア(監督) バイロン・ハワード(監督)インタビュアー: ピーター・サイレッタ スパイ映画だった『ズートピア』 ハワード:まずはじ…
逐語訳でも完訳でもない。 原文:http://www.slashfilm.com/zootopia-writers-interview/インタビュイー: ジャレド・ブッシュ(共同監督、ストーリー、脚本) フィル・ジョンストン(ストーリー、脚本) クラーク・スペンサー(プロデューサー)インタビュ…
「一度、熊を見たことがある。トラバサミの罠にかかっていた。熊は自分の脚を食いちぎり、罠から逃れた。アラスカでのことだ。その一時間後に川でうつ伏せになって死んでいたよ。まあ、いわば自分らしく死ねたわけだ」ドラマ版『ファーゴ』、第八話 クマーン…
門井慶喜の『マジカル・ヒストリー・ツアー』 が推理作家協会賞を受賞。 マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代作者: 門井慶喜出版社/メーカー: 幻戯書房発売日: 2015/10/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見るいわば推理作…
2016年4月の新刊チェックリスト - フィララバキシア *4月9日時点。発売は予告なく延期されるおそれがあります。 『追悼文大全』三省堂 追悼文大全作者: 共同通信文化部出版社/メーカー: 三省堂発売日: 2016/04/08メディア: 単行本この商品を含むブログを見…
落-文庫落ち、新-新訳、復刊-復 ・ジャンル分けしないとスパムみたいな見た目になると了解しつつもやはりだるい。 ジーン・マリー・ラスカス『コンカッション』小学館文庫 大岡昇平『無罪』小学館文庫-復 RAラファティ『地球礁』河出文庫-落 ウラジミル・ソ…
ルーシー・シュローダー「GeorGia」(Vance Joy) www.youtube.com 「Riptide」以外未見だったヴァンス・ジョイのMVを回っていて見つけた叙述トリックもの。 仕掛け自体はありがちなんだけど、むしろどんでん返しの後が良くて、まるで「そういうもの」に感情…
基本的に iTunes で販売・レンタルされている映画に書かれているあらすじはきちんとしている。 どこの馬の骨とも知れないやつが無償であらすじを書く Wikipedia や見放題パックで売りっぱなしの Netflix などとは違って、映画会社もアップルもカネとるために…
読書会までに『涙香迷宮』読めなかったショックで気力がわかない。 イーヴリン・ウォー『卑しい肉体』 " title="卑しい肉体">卑しい肉体作者: イーヴリン・ウォー,大久保譲出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版発売日: 2013/03/14メディア: Kindle版この商…
(2017年5月13日: 作家情報を最新のものに更新) 雑なあらすじとわたし 余人には内緒だが、映画における雑なあらすじ探しを日々の暇つぶしにしている。wikipedia に載ってるようなあらすじもたいがい雑なのが多いが、金が絡んでるはずのところでも案外手を抜…
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』 戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫)作者: スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ,三浦みどり出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2016/02/17メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を…
『ハウス・オブ・カード』シーズン3&4 シーズン3はまるごと回り道みたいな話で、ロビン・ライト演じる奥さんが前に出てきたぶん、彼女の心理的不安定さがドラマを不合理に乱していた。『ハウス・オブ・カード』も人気シリーズ化に伴う足踏みグダグダ化を…
今週は特に何もしなかった。 Chairlift「Moth to the Flame」(『MOTH』) Chairlift - Moth to the Flame (Audio) なぜMVを作らないのか。 Chairlift のMVといえば分岐未来ものSFっぽい「Met Before」が好きです。 Chairlift - Met Before もちろん、「I be…
木下昌輝の幕末怪奇連作短編集『人魚ノ肉』を読んだ。読書会の課題本です。 そういうわけで近頃、切腹についてよく考える。 『人魚ノ肉』には切腹メインの話が二編、収録されている。 片方は唐突な切腹死を遂げた山南敬助の謎を沖田総司が探偵役として(?)…
クエンティン・タランティーノ監督『ヘイトフル・エイト』 『ヘイトフル・エイト』本予告 南北戦争の傷もまだ癒えきらない時代のワイオミングで、 雪中の小屋に閉じこめられた個性豊かな八人の面々が織りなす丁々発止の会話劇。 タランティーノということで…
ネメシュ・ラーズロー『サウルの息子』 映画『サウルの息子』予告編 絶滅収容所は、親衛隊が中心となって運営されていたが、その末端で働かされたのは、収容されたユダヤ人のなかから選ばれたユダヤ人特別労務班員であった。このユダヤ人特別労務班員(「ゾ…
d.hatena.ne.jp 今月出る&出た本のうち、個人的な興味の範囲で面白そうなのを何冊か見繕ってみました。 『珍獣の医学』以外はまだ一冊も買ってません。 海外小説 1.ジョン・スラデック 『ロデリック』河出書房新社ストレンジフィクション ロデリック:(または…