公開日はアメリカ合わせ。調べ方が雑なので合ってないかもですが。
(参考サイト)
https://editorial.rottentomatoes.com/article/most-anticipated-movies-of-2020/
https://www.slashfilm.com/most-anticipated-movies-of-2020/
https://filmschoolrejects.com/anticipated-good-movies-2020/
https://www.vulture.com/2020/01/2020-movies-the-68-most-anticipated-films-this-year.html
2月
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(キャシー・ヤン監督)
実はそこまで期待はしていないけれど、その年のスーパーヒーロー映画を占うビッグタイトルであることは間違いないでしょう。日本では3月公開。
The Lodge(セベリン・フィアラ&ベロニカ・フランツ監督)
『グッドナイト・マミー』で一躍オーストリアにこのコンビありと知らしめたフィアラ&フランツ*1の初英語フィルム。ライリー・キーオ演じる若い母親が養子の子ども二人と大雪でキャビンに閉じ込められ、いろいろとヤバげな現象に襲われる……的な話らしい。これも予告が雰囲気たっぷりでよく出来ている。でも『アナ雪2』っぽいポスターアートはどうかと思います。
Downhill(ナット・ファクソン&ジム・ラッシュ監督)
『プールサイド・デイズ』のファクソン&ラッシュコンビの新作! 六年くらい音沙汰がなかったのでもう監督はやらないのだと思ってたのでびっくりです。ジム・ラッシュは俳優として超多忙*2でもあるし。
内容はというと、なんとリューベン・オストルンドの『フレンチアルプスで起きたこと』のリメイクで二度びっくり。主演の夫婦役をウィル・ファレル、ジュリア・ルイス=ドレイファスというアメリカを代表するコメディ役者が務めます。予告編観るかぎりでは結構原作に忠実っぽいですが、やはりアメリカ人がやるとアメリカのコメディっぽさが出ますね。
The Invisible Man (リー・ワネル監督)
『ソウ』以来の盟友であるジェイムズ・ワンに比べていまいちブレイクしきれなかった印象のリー・ワネルでしたが、ジェイソン・ブラムと組んだ前作『アップグレード』でSF映画監督として一挙に開花。その勢いを駆って再度ブラムをプロデューサーに迎え、『透明人間』のリメイクに挑みます。
ユニバーサルが鳴り物入りで立ち上げたものの、第一作の『ザ・マミー』の失敗で企画ごとコケた「モンスター・ユニバース」の残滓らしいですが、果たして。
3月
First Cow(ケリー・ライヒャルト監督)
ケリー・ライヒャルトと原作脚本ジョナサン・レイモンドの四度目のタッグ。2019年のテルルード映画祭で上映され、すでに批評家から好感触を得ている。牛さんがかわいい感じになりそうですね。
Onward(ダン・スキャンロン監督)
ピクサーの新作。青いエルフやドワーフの出てくるアニメってだけでテンション下がるところある*3んですけど、まあピクサーなんだから観たらどうせそこそこいい感じになるんだろうな、という信頼があります。主演はトム・ホランドとクリス・プラットのマーベルヒーローコンビ。
Saint Maud(ローズ・グラス監督)
去年のトロント映画祭で高い評価を得たホラー。米国配給をA24が務めており、内容もいかにもA24好みのスタイリッシュなアートホラー&ダークな宗教色。これが監督デビューのローズ・グラスですが、第二のアリ・アスターとなれるかどうか。
Spenser Confidential(ピーター・バーグ監督)
みんな大好きピーター・バーグ&マーク・ウォルバーグ(『ローン・レンジャー』などのコンビ)の最新作はなんと戦争ではなくハードボイルド私立探偵もの。しかもロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズ。正確にはパーカー本人ではなく後を継いだエイス・アトキンスによるスペンサーものの映画化ですが、いずれにせよお前らでほんとうに大丈夫なのか? なぜかポスト・マローンとかも出る。ネトフリ作品なので日本でもさして時差なく観られるはず。
The Way Back(ギャヴィン・オコナー監督)
みんな大好きギャヴィン・オコナー&ベン・アフレック(『コンサルタント』のコンビ)の最新作のネタはバスケットボール。アル中になって選手からコーチに転身を余儀なくされたベン・アフレックが中毒と戦う話。オコナー監督でスポーツものというと傑作『ウォリアー』が思い出されるだけに、期待大。
5月
The Personal History of David Copperfield (アルマンド・ラヌッチ監督)
『スターリンの葬送狂騒曲』や『VEEP』でコメディの名手として愛されるラヌッチの新作はチャールズ・ディケンズの映画化。笑えるヴァージョンになっているらしい。
Greyhound(アーロン・シュナイダー監督)
アカデミー実写短編賞を受賞したのち、2010年にデビュー長編 Get Low で高い評価を得たアーロン・シュナイダー監督久々の新作、といってもいずれも日本で未紹介なのでよくわからない人ではあります。しかし、トム・ハンクスが主演に配されていることからもポテンシャルは察せようというもの。内容はUボートに付け狙われる軍艦の航海を描く戦争もの。
The Woman in the Window (ジョー・ライト監督)
最近のジョー・ライト(『チャーチル』を含む)にはもはや希望を抱けなくなってしまったのですが、それでも観に行ってしまうんだろうな。原作は『裏窓』をリスペクトしたスリラーらしいです。日本公開に合わせてハヤカワあたりで訳されそう。→既に出てます。
Barbie(グレタ・ガーウィグ監督)
ガーウィグ監督、ノア・バームバック脚本という仲がよろしいことで大変結構ですねなコンビによるなぜこの企画なんだ映画。そう、バービー人形の映画化。プリマイズを聞くかぎり、相当ひねってはくるっぽいですが。
ただ、5月公開ということになっているのに作っている雰囲気が全然ない。
9月
モンスターハンター(ポール・W・S・アンダーソン監督)
実はモンハンに触った経験がゼロなのですが、これは気になる。
The King’s Man(マシュー・ヴォーン監督)
すっかり地位を確立した人気英国スパイ・アクションの三作目にしてプリクエル。マシュー・ヴォーンの悪趣味はどこまで健在でしょうか。
Last Night in Soho(エドガー・ライト監督)
むしろエドガー・ライトの新作を観なくて何を観るというのでしょうか。ニコラス・ローグの『赤い影』とポランスキーの『反撥』にオマージュを捧げたホラー映画らしく、本気か? とおもいもしますが、主演にアニャ・テイラー=ジョイを据えたあたり、どうやら本気のようです。
The Trial of the Chicago 7(アーロン・ソーキン監督)
『モリーズ・ゲーム』で脚本家としてだけではなく監督としての手腕も証明したアーロン・ソーキンの新作。1968年にベトナム戦争反対デモで逮捕された七人、通称「シカゴ・セブン」を描く実話劇。もともとは2007年にスピルバーグ監督で決まっていたのが俳優組合のストにより潰れた企画の十年後しの映画化。
10月
Death on the Nile (ケネス・ブラナー監督)
『オリエント急行殺人事件』のリメイクからの続き。今度は『ナイルに死す』(『ナイル殺人事件』)ですね。こちらも以前ギラーミン監督で映画化されていますが。
The Witches(ロバート・ゼメキス監督)
英国の大作家原作の映画化作品のリメイク、という点ではこちらも。もとはロアルド・ダール『魔女がいっぱい』を原作にニコラス・ローグが『ジム・ヘンソンのウィッチズ』として1990年に映画化しました。ゼメキスが結構長い間温めてた企画っぽい。
ゴジラVSコング(アダム・ヴィンガード監督)
本来ゴジラ映画にはそれほど思い入れはないんですが……監督がアダム・ヴィンガードなんですよ! 『ビューティフル・ダイ』の! 『サプライズ』の! 『ザ・ゲスト』の!
『ブレア・ウィッチ』以降はメジャーに活躍の場を広げたものの、あんまり奮わない印象ですが(中規模ホラー作ってるのが一番向いてる気がする)、本作がヴィンガード一世一代の晴れ舞台であることはたしか。公開が半年以上延期されたり、脚本がテリー・ロッシオだったり、いろいろと不安要素はありますが、希望は持ちたい。
Raya and the Last Dragon(ポール・ブリッグス&ディーン・ウェリンズ監督)
ディズニー最新作。ディズニー初の東南アジア舞台。孤独な戦士の少女ラヤが最後の水竜(人間に変身できる)シスーと出会うファンタジー。シスー役に起用されたのはすっかりアジア系女優ナンバーワンの地位を確立したオークワフィナ。彼女が演じるということは結構コメディちっくな掛け合いが中心になるのでは。
監督はジョン・ラセター体制以降のディズニーにおいて数々の作品でストーリーボードのヘッド・アーティストを務めてきたポール・ブリッグス。ちょうど『ヒックとドラゴン』が完結したタイミングでの新しいドラゴンものは吉と出るか凶と出るか。
Respect(リーゼル・トミー監督)
アレサ・フランクリンの伝記映画。鉄板な題材だけに、きちんとアクセントつけないと埋もれてしまう危険もありますが……。主演はジェニファー・ハドソン。監督はトニー賞ノミネート経験もある舞台監督ですが、映画はこれがデビュー作。