名馬であれば馬のうち

読書、映画、その他。


読書、映画、その他。


2015年1月の新刊チェック

あけおめ。
去年読んだ新刊で面白かったやつ?
フィクションならイアン・マキューアンの『甘美なる作戦』(新潮クレスト・ブックス)、ノンフィクションならマイケル・ルイスの『フラッシュ・ボーイズ』ですね。
今年もよろしくお願いします。

藤原編集室より

イーヴリン・ウォーピンフォールドの試練』白水u
ジョン・P・マーカンド 『サンキュー、ミスター・モト』論創社
トマス・H・クック 『サンドリーヌ裁判』ハヤカワポケミス
タニス・リー 『堕ちたる者の書』創元推理文庫
エリック・ロメールクロード・シャブロルヒッチコック』インスクリプト
リストス・チョルカス『スラップ』*1現代企画室
池澤夏樹編『日本文学全集 第23巻 中上健次河出書房新社
リザ・スコットライン編『ベスト・アメリカン・短編ミステリ2014』DHC
アンナ・カヴァン 『あなたは誰?』文遊社
ウラジーミル・ソローキン『氷 氷三部作第二篇』河出書房新社
マイケル・Z・リューイン 『神さまがぼやく夜』*2ヴィレッジブックス
○ロジャー・イーカーチ 『失われた夜の歴史』*3インターシフト
D・M・ディヴァイン 『そして医師も死す』創元推理文庫
◎ミュリエル・スパーク 『寝ても覚めても夢』河出書房新社
◎パトリック・デウィット 『みんなバーに帰る』東京創元社

近刊検索βより

丸谷才一『腹を抱へる 丸谷才一エッセイ傑作選1』文春文庫
エリック・バーナウ『ドキュメンタリー映画史 単行本』筑摩書房
アガサ・クリスティーポアロとグリーンショアの阿房宮 』ハヤカワクリスティー文庫
マイク・アシュリー『SF雑誌の歴史 黄金期そして革命』創元キイ・ライブラリー
劉静華『円環構造の作品論 』*4澪標
『からくり伝言少女 本格短編ベスト・セレクション』 講談社文庫
赤瀬川原平『妄想科学小説』、『オブジェを持った無産者』河出書房新社
ロベルト・サヴィアーノ『コカイン ゼロゼロゼロ 世界を支配する凶悪な野望 』河出書房新社
スティーブン・ピンカー『暴力の人類史 上・下』青土社
ジェフ・ヴァンダミア『世界受容』ハヤカワSF文庫
ニコラス・エプリー『人の心は読めるか? 』早川書房
◎ポール・クリーヴ『殺人鬼ジョー』*5ハヤカワ文庫ミステリ
マーリン・ズック『私たちは今でも進化しているのか?』*6文藝春秋
アンソロ『忍者だもの 忍法小説五番勝負』新潮文庫

*1:メルボルン郊外の昼下がり、子どもの頬をはたく平手打ち(スラップ)の音が突如鳴り響く。一見平和な都市郊外の生活に潜む屈折した人間関係、現代人の心に巣くう闇や不安を描き、賛否両論を巻きおこしたオーストラリアの人気作家の問題作。

*2:天地創造の主、神は悶々としていた。ある計画を胸に下界に降りたものの、百年ぶりの世界はすっかり様変わり、人間たちは携帯電話にタトゥーに脱毛、理解不能な進化を遂げていたのだ。そこで彼らを知るため夜ごと酒場めぐりを始めるが……。 ミステリーの名手が極上のユーモアで現代社会を諷刺する意欲作

*3:産業革命以前、電灯もまだなかった当時、夜の暗闇では悪魔などが跋扈する一方で、自由を求める人々は夜に解き放たれた。文学・社会・生活・心理・思想・魔術――失われた夜の魅惑と恐怖を描き尽くし、スタイナー、イーグルトンが絶賛した話題作

*4:中国同時代文学における孤独と虚無、内省と回帰――その核心を読み解く

*5:おれは女性を何人も殺した罪で捕まったけど、そんなに殺したかなあ――自覚のない殺人者ジョーは、いかに罪を逃れるか画策中。一方、外の世界ではジョーと情を交わした女メリッサが、ジョーが「秘密」をしゃべる前に狙撃する計画を立て……連続殺人鬼史上もっとも自分勝手! 不謹慎なろくでなし小説の最高峰!

*6:乳製品の摂取も、高地への順応も、青い目の出現も、数千年の間に起きた人類の進化の結果なのだ。常識を覆す進化の秘密を説き明かす。ハワイ諸島の雄コオロギは寄生バエの攻撃から逃れるために、突然変異により羽音を出す器官を消失し、わずか5年で鳴かないように進化した。他にもガラパゴス・フィンチやグッピーヒキガエル、キスイガメなど、動物界では急速な進化を遂げた例が多数見つかっている。進化には、何百万年という途方もない時間がかかるという考えは誤りだ。急激な進化は人間の間でも起きている。牛乳を飲めるようになったのも、マラリアへの抵抗力がついたのも、チベット人が高地に順応できるようになったのも、青い瞳の人間が現れたのも、たった数千年の間に起きた急激な進化の結果なのだ。だから、「人類は歴史の大半を狩猟採集で生きてきた。農耕定住生活を初めてから、疫病も圧政も過重労働も始まった。病んだ現代人は原始人にならって、米や麦などの炭水化物を摂取することは止め、肉食中心の生活に戻るべきだ」とする石器時代への憧れは幻想だ。炭水化物は人類を滅ぼさない。なぜなら、現代人のDNAは農耕文明開始後の1万年の間にも進化しているからだ。食事、セックス、健康、家族、病気──。人間活動のすべてを司る進化の仕組みについて、「性淘汰におけるハミルトン─ズックのパラサイト仮説」で有名な進化生物学の第一人者が説き明かす。進化における我々の常識を覆す、刺激に満ちた一冊。