名馬であれば馬のうち

読書、映画、その他。


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手塚治虫の終末系短編まとめ

カタストロフ

「大洪水時代」
・「ノアの箱船」をモチーフにとった手塚版『日本沈没』。原子力を軍事力として保有するようになった日本。建設中の原子力要塞の大事故が発生する。ヒゲオヤジがランプとコンビを組んで小悪党を演じた珍しい作品。


「巨人と玩具」(『フースケ』)
精巧な箱庭模型をいじると現実世界にまで影響が……。


「おそすぎるアイツ」
なにかにつけ間が悪すぎる活動家の男が佐世保に入港する原潜へ抗議を試みる。


「苦情銀行」
仲がギクシャクしはじめた夫婦が旅先で「不満をすいとってくれる人形」を手に入れる。



「笑う男」
よくおぼえてないけれど、笑いすぎて滅ぶ話だった気がする。


「紐」
蜘蛛の糸」がトイレの水流し用の紐だったら、という話


「ブタのヘソのセレナーデ」
へそに核爆弾のスイッチを埋め込まれた田舎男が引き起こす大騒動。サボテンくん主演作では屈指。


「炎症」(『SFファンシーフリー』)
忽然と農場に現れた無限に増殖するコロッケ。最初はその恩恵にわいていた周辺住民だったが次第に増えまくるコロッケに難儀しはじめる。ドラえもんの「バイバイン」を彷彿とさせる。


「来るべき人類」(『ライオンブックス』)
日本アルプスで行われた核実験(なんでそんなところで……)の影響で世界は「地獄のような」状況になってしまった。唯一助かったのは金星へ旅立っていた探検隊のみ。彼らは地球に戻り、放射能に汚染された日本の悲惨さを目の当たりにする。そして生き残った人々は金星へ移住するか、地球に留まるか決断を迫られることに。


「クレーターの男」(『ザ・クレーター』)
月のクレーターに宙づりにされた男の悲劇。名作。


局地的終末

「コラープス」(『ライオンブックス』)
レミングに食い尽くされるローマ軍。「火の鳥ギリシャ編のプロトタイプっぽい。


第三帝国の崩壊」
頓狂な独裁国家の崩壊の過程。


「時計仕掛けのりんご」
キング系封鎖ものサスペンス。


「地球の悪魔」
地下都市の建設に揺れる地方村に翻る悪魔のかげ。


「猫の血」
ねこのおよめさん。

その他

「ふたりでリンゲル・ロックを」
主人公の世田ノ介の彼女、いぶはある日コンピューターから「一九九九年六の月 世界を我が物にする」との予言を受ける

ポスト終末

「七日の恐怖」
朝目覚めると三郎少年の部屋の周りが空虚な白一色に変わっていた。彼は異常現象の原因を探るべく部屋の外へ飛び出す。


「ふたりは空気の底に」
核戦争後の日本。万博会場に無傷で残された宇宙旅行用のユニットカプセルで育てられた二人の男女が愛を知ったとき、悲劇は起こる。


「すべていつわりの家」(『メタモルフォーゼ』)
久という少年が毎夜世界が融解して消えていく悪夢に悩まされる。のみならず、町ゆく人々がやぎに見えたり、雑誌が白紙のページばかりになったり、見覚えのない親戚におそわれそうになったり……両親は久の訴えを「あるわけない」と否定。しかし彼らの言動もどこかおかしい……。クトゥルフっぽい(適当)。




こんなかで三つ選ぶとしたら、「すべていつわりの家」「コラープス」「クレーターの男」「豚のヘソのセレナーデ」でしょうか。四つですね。この四つ以外はたいして面白く無いです。この四つもずば抜けて面白いかっていうと、別に大した感じではないです。