名馬であれば馬のうち

読書、映画、ゲーム、その他。


読書、映画、その他。


2012年1月の新刊

7日

園子温愛のむきだし小学館文庫
スタンレー・ミルグラム服従の心理』河出文庫   

10日

秋山瑞人『龍盤七朝 DRAGONBUSTER(2)』電撃文庫 
△キャロル・ネルソン・ダグラス『黒猫ルーイと死のリハーサル』RHブックス・プラス 
山尾悠子ラピスラズリちくま文庫 
アン・マイクルズ 『冬の眠り』*1早川書房
ディック・フランシス&フェリックス・フランシス『拮抗』ハヤカワ・ミステリ文庫

11日

×M・ウェーバー『権力と支配』講談社学術文庫 
×土屋恵一郎『怪物ベンサム 快楽主義者の予言した社会』講談社学術文庫
マギー・スティーフベーター『ラメント 妖精の騎士に捧げる哀歌』創元推理文庫 
ヘイリー・リンド『贋作に明日はない』*2創元推理文庫  
久生十蘭『十蘭レトリカ』河出文庫

12日

ブラックウッド『秘書奇譚 ブラックウッド幻想怪奇傑作集』光文社古典新訳文庫 

13日

津本陽『剣豪血風録(仮)』PHP文庫

17日

◎フォークナー『アブサロム、アブサロム!(下)』岩波文庫 
△M・コナリー『真鍮の評決 リンカーン弁護士 上下』講談社文庫 
チョムスキーチョムスキー 言語基礎論集』
ロナルド・H・フリッツェ『捏造される歴史』原書房 

18日

田中ロミオ人類は衰退しました(3)(4)』*3ガガガ文庫
大樹連司ボンクラーズ、ドントクライ』ガガガ文庫  
ミハイル・ブルガーコフ 『犬の心臓』*4河出書房新社
『図説 錬金術吉村正和*5河出書房新社
丸尾末廣 『新世紀SM画報』河出書房新社 

19日

アンドレ・ヴァノンシニ『ミステリ文学』白水社 

20日

佐藤賢一『議会の迷走小説フランス革命(5)』集英社文庫 
戸井十月ゲバラ最期の時』集英社文庫 
P・G・ウッドハウスジーヴスとねこさらい』*6国書刊行会

24日

×ミラン・クンデラ『出会い』*7河出書房新社
ジョン・ハート『アイアン・ハウス 上下』ハヤカワ・ミステリ文庫
オルハン・パムク『わたしの名は赤 新訳版 上下』*8ハヤカワepi文庫  
△トム・ウッド 『パーフェクト・ハンター 上・下』*9ハヤカワ文庫N 

25日

近藤史恵『ダークルーム』角川文庫 

27日

◯レオ・ブルース『死の扉』*10創元推理文庫 
△フレッド・ヴァルガス『裏返しの男』*11創元推理文庫 
ジム・ケリー『火焔の鎖』創元推理文庫 

28日

『Mystery Seller』新潮文庫
トマス・ハリス羊たちの沈黙 上・下』新潮文庫

30日

道端さっと『明智少年のこじつけ(1)』ファミ通文庫

31日

ダニエル・アラルコン 『ロスト・シティ・レディオ』*12新潮クレスト

未定

ブライアン・セルズニック金原瑞人訳『ユゴーの不思議な発明』アスペクト文庫 
津原泰水『バレエ・メカニック』ハヤカワ文庫JA 
×テリー・イーグルトン 『批評とは何か イーグルトン、すべてを語る』*13青土社
×リチャード・コニフ『新種発見に挑んだ冒険者たち』*14青土社
矢作俊彦司城志朗『犬なら普通のこと』ハヤカワ文庫JA 
マルキ・ド・サド『ホラー・ドラコニア少女小説集成 ジェローム神父』平凡社 
ジョン・クリ―ランド『ファニー・ヒル 快楽の女の回想』*15平凡社ライブラリー
スタニスワフ・レム・コレクション 『短篇ベスト10』*16国書刊行会
マーク・チャドボーン『ワールズ・エンド』国書刊行会
天祢涼『葬式組曲原書房 
レーモン・クノー『ルイユから遠くはなれて』水声社

*1:切り出される神殿、水に沈む町、遠い過去に失われた人々──若い夫妻がエジプトやカナダで目にした喪失のかたちとは。『儚い光』 のオレンジ賞受賞作家が13年の沈黙を経て発表した至高の文芸長篇。

*2:サンフランシスコの高級画廊のオープニングで、展示品からぶら下がる作家本人の死体を見つけたアニー。彼はアニーの父母の昔馴染だった。芸術とロマンスとあふれる第二作。

*3:新装

*4:ソ連邦成立直後のモスクワ。急死した男の脳下垂体を移植された野良犬シャリクが人間化し、ブルジョワたちを震え上がらせる。奇想と強烈な諷刺に満ちた、20世紀最大のロシア語作家の代表作。解説=沼野充義

*5:〈ふくろうの本〉 黄金に憑かれた人々が探し求めた見果てぬ夢――「錬金術」。その歴史から理論まで、16、17世紀のヨーロッパを中心に検証。錬金術の真の姿とは? 本邦初公開の図版も多数掲載した決定版。

*6:ウッドハウス最後の長篇小説、本邦初訳。「ジーヴス・シリーズ」 全14冊、ついに完訳なる。

*7:ラブレードストエフスキーセリーヌカフカ、ガルシア=マルケスフェリーニ……愛する小説、絵画、音楽、映画を論じ、モダン・アートを粘り強く擁護する、クンデラ評論の決定版。

*8:16世紀イスタンブルで起きた細密画師殺人事件の顛末は。世界的作家の名作が新訳で登場。

*9:契約どおり標的を殺した瞬間から、凄腕の暗殺者ヴィクターは殺し屋の群れに襲われ、さらにはロシアの情報機関にも追われる身に!ハヤカワ文庫NV創刊40周年記念作品、大型新人が放つ冒険アクション巨篇。

*10:フェアプレイで謎解きを──伝統あるパブリック・スクールのはみだしコンビ、歴史教師キャロラス・ディーンと生意気生徒プリグリーの名推理。英国本格の人気シリーズ第一作。

*11:CWA賞受賞のアダムスベルグ・シリーズ第二弾。コニャック・ノワール・ミステリ大賞、ミステリ批評家賞受賞作。CWA賞最終候補作。

*12:ある朝、ラジオ局を訪れた少年の手には、無数の行方不明者たちのリストが握られていた。若きペルー系アメリカ人作家による、鮮烈なデビュー長篇。

*13:名著 『文学とはなにか』 他で、世界で最も影響力のある批評理論家のひとりである著者が、批評について語る画期的な一冊。生い立ち、オックスフォード大学での研究、政治活動、全著作解題、1960年代以降の政治的、思想的な変遷、批評家・思想家としての歩みまで、すべてを語り尽くす。

*14:美しい小鳥や貝殻、珍獣・奇獣、絶滅した巨大生物、未知の病原体……。まだ見ぬ新種生物を追い求めた人びとの死をも恐れぬ冒険の旅は、やがて西洋の古い世界観を根底から覆していくことになる。大発見に情熱を燃やした先駆者たちの姿を活写する。

*15:18世紀イギリスを代表するエロティック文学。娼婦となった田舎出の美少女が経る性的アヴァンチュール。覗き、レズビアン、男色、鞭打ち……多様な快楽の形が事細かに描かれる傑作。小林章夫・新訳

*16:2000年にポーランドで刊行されたベスト短篇集をもとに、『ロボット物語』 や泰平ヨンものから 「三人の電騎士」 「マスク」 「テルミヌス」 「ドンダ教授」 「泰平ヨン第二十一回の旅」 など10篇を収録。