名馬であれば馬のうち

読書、映画、その他。


読書、映画、その他。


その他読書

ミステリについて書かれた評論はミステリのように読まれると良い――門井慶喜『マジカル・ヒストリー・ツアー』

精緻化されていないものについて好き勝手言うのが好きなので、基本的に評論や批評について語る言葉を持っていません。つけくわえておくと、基本を疎かにしがちな人間でもある。困ったものです。 マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代作者:…

あなたの人生を物語にする欲望――ミランダ・ジュライ『私を選んでくれるもの』(原2011→訳2015、岸本佐知子・訳)

あなたを選んでくれるもの (新潮クレスト・ブックス)作者: ミランダジュライ,Miranda July,岸本佐知子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/08/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (69件) を見る 『ペニーセイバー』なる名前のロサンゼルス限定小冊子が…

読者による読者への挑戦状――小谷野敦『このミステリーがひどい』(2015)

どういう本か タイトルどおりミステリーぎらいの著者による、歯に衣着せぬミステリー批判が中心となった読書エッセイ本です。タイトルは反語的表現でもなんでもなく、基本的にミステリーファン*1と正反対の価値観の言説がミステリーというフィールドで繰り広…

藤田祥代『女性推理小説家の伝統 ―A. K. Green から P. D. James まで―』

金城学院大学大学院での博士論文。pdfはここから。 ネットで公開されているミステリ関連の論文はそれなりにあるけれど、博士論文まんまとはめずらしい。 内容はアン・キャサリン・グリーン、アガサ・クリスティー、ドロシー・L・セイヤーズ、P・D・ジェイム…